ジャン・クリストフ ロマン・ロラン。
ロマン・ロラン
(Romain Rolland、1866年1月29日 - 1944年12月30日)は、フランスの、理想主義的ヒューマニズム - 平和主義 -
反ファシズムの作家。戦争反対を世界に叫び続け、国際的に多くの知友を持った。
ジャン・クリストフ
天才的作曲家ジャン・クリストフの、社会に抗して真実を貫くとする闘いの生涯を、芸術上の苦悩や友情、恋愛などを絡めて描いたヒューマニズム溢れる大河小説。
主人公ジャン・クリストフは、ベートーベンをモデルにしたと言われています。
心に触れる言集
・悲惨は肉体へと同じく、精神へも節制を教える。
・人は幸福ならんがために生きてはいけない。予が掟を履行せんがために生きているのだ。
苦しめ、死ね、しかし汝のなるべきものになれ・・・1個の人間に
・いたる所に虚無ばかりを見てきた後に、自分の生存のみを懸念していて、その生存が雨のように分散するのを感じていたのに、今や己を忘れて宇宙のうちに甦らんと憧れると、いたる所に無限無辺の生を見出したのであった。
・理想化するというのは、人生を正視することを恐れ、事物をあるがままに見るを得ないことである。
・激しい闘いによってのみ得られる享楽であり、力の勝利を冠する月桂樹である。
芸術とは、征服せられたる人生なのだ。
・その欠点のために彼らはさらに強く人の心を打つのであった。なぜなら、そのために彼らは更に人間的なのであったから。
・幾多の青年が、官能の錯誤に駆られて、2~3年間の狂愚な行いのために、全生涯を再び回復しえられないほど害して、全く駄目になってしまうある恐るべき年頃を、危機の年齢を、彼もまた通っていた。
・生きたる真理の方へまい進する誤謬は、死んだ真理よりもいっそう豊穣である。
・人はきわめてよく生きてる時には、何ゆえに生きてるかも問わないものである。
・世にあるただ一つの敵は、生の泉を涸らし汚す享楽的な利己主義です。
・日々に見られる人々へ、日々に見られる生活を示したまえ。その生活こそ、海よりも深くより広いのだ。
文体とは魂にほかならないのだ。
・パンを得る必要のない芸術は、その最もよき力と現実性とを失うものである。
・自分の力の範囲を知ってそれを愛することが、すなわち幸福というものだ。
・孤独は尊いものではある。しかしもはやそれから脱する力のない芸術家にとっては致命的である。
・人は他人が自分と同じ流儀で幸福ならんことを望んではいけない。