手びねりのことわざ陶人形第8集です。
◆一日一作のペースで「ことわざ人形」を制作しました。1ページに40作掲載します。高さ約9cm
ねずみのことわざは「ねずみのことわざ・昔話」のページをご覧下さい。「ことわざ人形の作り方」のぺーじもご覧下さい。
2007年9月24日開始 参照 「ことわざ活用辞典」 成美堂出版
◆今日のことわざ(261日目、2008年6月10日) 「亀の甲より年の劫(功)」 劫:きわめて長い時間。古代インドにおける時間の単位のうち、最長のもの。 功:りっぱに仕事をなしとげたこと。名誉ある功績。 年長者が、その長い年月の間に積んだ経験は尊いものであると言うこと。 (用法)さすがーーーで、長老の存在は大きい。 |
◆今日のことわざ(262日目、2008年6月11日) 「習わぬ経を逆さに読む」 お経は教えてもらっても、簡単に読めるものでないが、それを逆さに読むとなると、さらに難しい。難しすぎて手も足も出ないこと。 (用法)いくら頼まれても、それはーーーより難しい。 |
◆今日のことわざ(263日目、2008年6月12日) 「良薬は口に苦し」 良く効く薬は、苦くて飲みにくいが病気の治りが早い。人の忠告は耳が痛くて快いものではないが、必ずためになると言うこと。 (用法)ーーーと思って、俺の言うことを聞け。 |
◆今日のことわざ(264日目、2008年6月13日) 「前人樹を植えて後人涼を得」 昔の人が植えてくれた樹のおかげで、後世の人はその緑陰で涼を得る事ができる。 (用法)今、定年を迎えられる人々にーーーと感謝の言葉をのべたい。 |
◆今日のことわざ(265日目、2008年6月14日) 「飽暖は淫欲を生ず」 飽暖(ほうだん):衣食が満ち足りること 淫欲(いんよく):性欲、肉欲 腹いっぱい好きなものを食べ、ぬくぬくと暖まった暮らしをしていると色欲をもよおしてくる。 (用法)ーーーと説教されたが、自分を甘やかす癖は直らない。 |
◆今日のことわざ(266日目、2008年6月15日) 「盗人猛々しい」ぬすっとたけだけしい 悪事を働く盗人は、態度が横柄でずぶとい。悪事を悪事とも思わず、開き直ってわめき散らすような態度を言う。 (用法)お前のようなーーーな奴とは、もう口を利く気にもならない。 |
◆今日のことわざ(267日目、2008年6月16日) 「日月は一物の為にその明を暗くせず」 太陽や月は、一つの物の為にその光をかげらせることは無い。明君は、法の公正を守り、一人の為にそれを曲げたりしないと言うたとえ。 (用法)人事にあたっては、---と言う姿勢が大切だ。 |
◆今日のことわざ(268日目、2008年6月17日) 「人に剛臆なく気に進退あり」剛臆:ごうおく 人は生まれつき剛勇であったり臆病であったりするわけではない。その時の気力しだいで、剛勇にもなり臆病にもなる。 (用法)彼はーーーと気迫を重視していた。 |
◆今日のことわざ(269日目、2008年6月18日) 「物薄くして情厚し」 人と親交を深めるには、贈り物やもてなしが十分できなくても、真心で接することのほうが大切であると言うたとえ。 (用法)彼はーーーに徹した顧客対策で、今日の信頼を得た。 |
◆今日のことわざ(270日目、2008年6月19日) 「聖人は誉れを求めずそしりを避けず」 聖人は常に善を行うために自己を磨いているのであって、名誉を求めているわけではない。だから誉められたりけなされたりされても、一向に気にしないで好きなようにさせておく。 (用法)自分が正しいと思ったら、---と噂など気にしないことだ。 |
◆今日のことわざ(271日目、2008年6月20日) 「早起きは三文の徳」 早起きするだけで、三文の徳をしたのと同じくらい、良いことがあると言うたとえ。 三文:江戸中期、米一升が80文くらいです。 (用法)空気はすがすがしいし、健康には良いし、ーーーというがそれ以上の効果がある。 |
◆今日のことわざ(272日目、2008年6月21日) 「富貴は浮雲の如し」ふうき ふうん ごとし 富や恵まれた身分は、浮雲のように、いずれ、はかなく消えうせていく。富や恵まれた身分は永久的なものではないと言うこと。 (用法)彼はいつもーーーと自分が落ちぶれることを気にしている。 |
◆今日のことわざ(273日目、2008年6月22日) 「死中に活を求む」 絶望的な窮地にあって、生存脱出の道を求める。または、不利な状況をくつがえすために、あえて危険な行動に出ることを言う。 (用法)ここまで来たからにはーーー手段を講じるしかない。 |
◆今日のことわざ(274日目、2008年6月23日) 「角を矯めて牛を殺す」 矯める(ためる)矯正する 牛の角が曲がっているのを、まっすぐ矯正しようとして、牛を殺してしまう。わずかな欠点を直そうとして、全てをだめにしてしまうことのたとえ。 (用法)ーーーことにならぬよう、改造には細心の注意が必要だ。 |
◆今日のことわざ(275日目、2008年6月24日) 「艪櫂の立たぬ海も無し」 艪(ろ:舟の船尾につけて)櫂(かい:舟の両側につけて)進める道具 艪や櫂が使えないような海は無い。どんなことでも、それに対応する方策があると言うたとえ。 (用法)ーーーなんだから、最後まで諦めてはいけない。 |
◆今日のことわざ(276日目、2008年6月25日) 「ありの穴から堤もくずれる」 蟻(あり)の穴のように小さなものでも、それを見過ごしていると堤の決壊と言うような大きな災害を引き起こすことの意から、些細な不注意が予想もしない大事を招くことを言う。 (用法)ーーーのたとえもある。油断せず、十分に気をつけるように。 |
◆今日のことわざ(277日目、2008年6月26日) 「断じて行えば鬼神もこれを避く」 断固として敢行すれば、恐ろしい鬼神でさえも、その希薄に押されて行く手をさまたげようとはしない。固い決意で断行すれば、道はおのずから開けると言うこと。 (用法)今がーーーと言うやる気を見せる時だ。 |
◆今日のことわざ(278日目、2008年6月27日) 「欲にきりなし地獄に底なし」 人は欲心を起こしたらきりが無いし、悪いことをし始めるとずるずると底なしの地獄に落ちたように抜けられなくなると言うこと。 (用法)彼はーーーと自覚して立ち直った。 |
◆今日のことわざ(279日目、2008年6月28日) 「鬼の霍乱」 霍乱(かくらん):日射病のこと 鬼のように怖いもの無しでも、病気にかかることがあるの意。病気らしい病気をしたことが無い丈夫な人が、珍しく病気になること。 (用法)ーーーでとうとう入院するはめになった。 |
◆今日のことわざ(280日目、2008年6月29日) 「天衣無縫」てんいむほう 天女がまとう衣(天衣)は、縫い合わせたところが無い(無縫)。詩歌や文章の巧みさが自然で完璧であること。または、万事に屈託無く、おおらかな性格を言う。 (用法)彼女の魅力はーーーで、愚痴を言わないところだ。 |
◆今日のことわざ(281日目、2008年6月30日) 「明鏡止水」めいきょうしすい 一点のくもりも無い鏡と、静かに良く澄んだ水。雑念の無い澄み切った心境を言う。 (用法)座禅を組む彼はーーーの境地かも知れない。 |
◆今日のことわざ(282日目、2008年7月1日) 「水魚の交わり」すいぎょ 水と魚の関係のような親密な交際を言う。非常に親しい交友関係のたとえ。 (用法)彼とはーーーの間柄で、遠慮のいらない仲だ。 |
◆今日のことわざ(283日目、2008年7月2日) 「鳶が鷹を生む」 鳶が(とんび)が鷹(たか)の子を生む。現実にはあり得ないことだが、平凡なごく普通の親にすぐれた子供が生まれることを言う。親に比べて子供がはるかに優れていること。 (用法)夫がエリートでも、夫人はーーーことを望む。 |
◆今日のことわざ(284日目、2008年7月3日) 「ミイラとりがミイラになる」 ミイラを取りに行ったものが、戻れなくなって自分もミイラになると言う意。相手を説得しに言ったものが逆に説得されてそのまま相手側にいついてしまうこと。 (用法)彼女をやることはーーー危険性が多分にある。 |
◆今日のことわざ(285日目、2008年7月4日) 「案ずるより産むがやすし」 初めての出産は、どんなことになるかと必要以上に思い悩むものであるが、産んでみると心配したほどでもないところから、事前にあれこれ心配するよりも、思い切ってやってみれば、案外たやすくできるものだということのたとえ。 (用法)気を使うより、---と言うから、実際にやらせてみるといい。 |
◆今日のことわざ(286日目、2008年7月5日) 「毒をもって毒を制す」 毒は毒で制するのが良い方法である。悪を排除するには、その悪を行使するのが手っ取り早い解決方法となると言うたとえ。 (用法)彼らはーーー解決策しか通用しない。 |
◆今日のことわざ(287日目、2008年7月6日) 「礼も過ぐればへつらいとなる」 礼儀も丁寧なのはよいが、卑屈なまでに度を越すと、それはへつらいでしかなく、見苦しい。 (用法)ーーーのだが、彼は上司に対してそれを改めようとしない。 |
◆今日のことわざ(288日目、2008年7月7日) 「捨てる神あれば拾う神あり」 神様には見捨てる神もあれば助けてくれる神もある。世の中の人もさまざまで、冷たく見捨てる人がいるかと思うと、暖かく救ってくれる人がいる。世の中は悪いことばかりでなく、いいこともあるからくよくよするなと言うこと。 (用法)もう一度挑戦してみよう。---と言うから。 |
◆今日のことわざ(289日目、2008年7月8日) 「長者の万灯より貧者の一灯」 金持ちが有り余るお金の中から寄進した万灯(まんとう)より、貧しい人が生活費を切り詰めて寄進した一灯(いっとう)のほうが尊い。品物や金銭の多寡(たか)よりも誠意の有無が問われると言うたとえ。 (用法)誠意を見せればーーーで必ずそれは報われる。 |
◆今日のことわざ(290日目、2008年7月9日) 「冥土の道に王なし」 死んで霊が行く霊界への道は、生前に王であったからといって、特別の道があるわけでない。人間の死後の世界は、王も賎民も、一切差別が無いということ。 (用法)ーーーと思えば、この世は気楽に暮らせる。 |
◆今日のことわざ(291日目、2008年7月10日) 「悪銭身につかず」 不当な手段で得たお金は、とかく無駄遣いされて、残らないものである。 (用法)うまい具合に金が入ったからと言って、浪費癖が身につくと、---で、いつも金に困るようになる。 |
◆今日のことわざ(292日目、2008年7月11日) 「猿も頼めば木に登らず」 猿を木に登らせようとしてご機嫌を取ると、その心を見抜いて意地悪く登ろうとしない。こちらから下手に出て何か頼みごとをすると、ことさらに渋面を作り、二つ返事で引き受けてくれないことを言う。 (用法)彼は下手に出るとーーーのたとえもあるように、なかなかウンと言わない。 |
◆今日のことわざ(293日目、2008年7月12日) 「女房の悪いは60年の不作」 悪妻一緒になるとトラブルが絶えず、一生、苦労しなければならない。 (用法)---とぼやく前に、自分がしていることも反省せよ。 |
◆今日のことわざ(294日目、2008年7月13日) 「感心上手の行い下手」かんしん じょうず おこない べた 人の言うことや、することに感心ばかりしていて、自分からは何もしない人を言う。 (用法)彼のようなーーーは、上司にへつらって腰ぎんちゃくでいるしかない。 |
◆今日のことわざ(295日目、2008年7月14日) 「存亡禍福皆己にあるのみ」そんぼうかふく みなおのれ 残るか滅びるか、また幸せになるか禍(わざわい)に泣くか、それはみな自分自身に起因するものがあるからで、決して天災・地妖(ちよう)によるものではない。 地妖:地上に起こる怪しい変異。 (用法)言い訳をするくらいなら、---と潔くいきたい。 |
◆今日のことわざ(296日目、2008年7月15日) 「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」 身を捨てる覚悟ができていれば、どこかに立つことのできる瀬もあるから助かる。身命を賭する心構えができていれば、活路も開けてくるということ。 (用法)今、われわれはーーーの瀬戸際に立たされている。 |
◆今日のことわざ(297日目、2008年7月16日) 「巧言令色鮮し仁」こうげん れいしょく すくなしじん 言葉巧みにきれい事をいい、人に気に入られるように、いつも愛想のいい顔をしている者には、道徳が求める仁の心は無い。 (用法)彼はーーーを絵にしたような、あきれ果てた男だ。 |
◆今日のことわざ(298日目、2008年7月17日) 「俎上の魚」 そじょうのうお まな板の上に乗せられた魚。自分の力ではどうにもならない、死を覚悟した運命を言う。運命が尽き死を待つ状態にたとえられる。 (用法)こうなったからにはーーーと同じで覚悟は決まった。 |
◆今日のことわざ(299日目、2008年7月18日) 「両雄並び立たず」 力が同じ英雄が二人いると互いに争い、必ず一方が倒れる。 (用法)ーーーで、結局、彼が破れ、社を去った。 |
◆今日のことわざ(300日目、2008年7月19日) 「財は一代の宝」 どんなに財産を蓄えても、それを墓場まで持って行くわけにはいかない。その人の代が終われば、その財産はどうなるか分からないということ。 (用法)ーーーでも、貧乏性で蓄財に走る。 |
次は ことわざ人形第9集 です。